「トイトレって何歳から始めればいい?」「早く終わらせる進め方ってある?」と悩んでいませんか?
特に、周りのお友だちがトイトレを始めたと聞くと「うちもやらなきゃ」と焦る気持ちが出てきたりするものです。
最近では1歳になる前から始めましょうとSNSなどで発信している方もいたりしますし、早い子では2歳でもパンツで過ごせたり、幼稚園によっては入園までに、なるべく完了させておかなければならないこともあるようです。
結論からいうと、何歳になったからトイトレをはじめなくてはいけないということはなく、焦る必要も全くありません。子どものペースに任せてOKです!むしろ、それが成功のカギです。
ただし、全く何もしなくてもいい訳ではありません。
きっかけ作りや誘導はしていきましょう。ここでいう子どものペースに任せてOKというのは、けっして強制をしないようにするということです。
この記事では「トイトレ」について
- はじめるタイミング
- 進め方のポイント
- おすすめの絵本
- 便利なグッズ&無料サービス
などについて、しっかりと紹介していきます。
この記事を読んでいただければ、トイトレは焦らなくてもいい。子どものペースでトイトレをスタートさせること大切なことがわかりますよ。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
1.「トイトレは何歳から」という区切りはない
最近では、さまざまな教育法や考え、SNSでの情報からトイトレは早い方がよいといった考えを持つ方が増えているようですが、ずばり、何歳だから始めるといった年齢での区切りはありません。
昔も今も変わらず子どもによって発達や成長には違います。けっして、周りの子と比べたりせず、その子にあったペースで進めるようにしましょう。
つい周りのお友だちの様子に焦ってしまう気持ちは、よーくわかります。
私も娘が2歳児クラスの時に保育園のお友だちがパンツで一日過ごせているという話を聞いて、「えっ?うちは遅いの?」と焦ってしまった経験があります。ただ、今だから自信をもって言えますが、そんな焦りは無用です。
実際、年少になった娘のクラスでは、まだ一日中おむつで過ごしている子もいますし、4歳になった子でもお昼寝の時にオムツになる子もいたり、実に様々です。トイトレのプロともいえる保育士さんも「それぞれの子のペースで進められればいいと思います」と話していました。
2.「トイトレ」をはじめるタイミングは3つ!
とはいえ、冒頭でも話した通り何もしなくてもいい訳ではありません。トイトレをはじめてみるタイミングがあります。
それは次の3つです。
- おしっこの間隔が1時間半以上あくようになってきた
- トイレに行きたいといった意思表示ができる
- トイレでおしっこすることの興味を持つ、または意欲がある
おしっこをしてから次のおしっこまで少なくとも1時間半以上あくようになれば、トイトレをはじめてみてもOKです。この間隔が短すぎると何度もトイレに行くことになり、子どもがトイレですることをイヤになることがあります。また、遊びに夢中でおしっこをしたいことを忘れてしまう場合もありますので、前のおしっこから一定時間がたったら声をかけてみましょう。
言葉でなくとも何らかのカタチでトイレに行きたいということを伝えてくれるようになったときもはじめるタイミングです。
さらに、これが成功への一番の近道となるのが、「トイレでおしっこをする!」という本人のやる気や意欲、興味です。
私の娘の場合も興味とやる気ではじまりました。
娘がはじめてトイレでおしっこをした日までは「トイレでしてみる?」と聞いたことは一度もありません。それでも自分で「トイレでおしっこしてみたい」と言ってきたので、それならということでスタートしています。
それまでやっていたことといえば、私自身が朝晩トイレに行くときに、娘を一緒に連れていっていたことくらい。そこから自分もやってみたいと興味を持ったのだと思います。ちょうど、一般的にイヤイヤ期といわれる、何でも自分でやってみたいと意欲の沸く2歳の頃です。
そこからも娘のペースでのんびり、時に戻ったり、おむつでもパンツでも娘がそうしたいといった方を尊重して続けてきました。
娘がはじめてパンツを履いた日も、まだ家では一度も履いたことがなかったのですが「保育園に持ってく、保育園でだったら履ける」といったときです。そして、なんと本当にパンツを履いて過ごすことができたのです。そこから4回ほど失敗もしつつ、パンツで過ごせるようになりました。
こんな風にタイミングは本当に一人ひとり違います。それでも、いつかはトイレできちんとできるようになりますから、ゆったりと構えるくらいがちょうどいいと実感します。
無理にトイトレをはじめたり、おむつをとってしまうと、かえって長引く場合がありますので、タイミングをよくみながら、はじめてみましょう。
3.「トイトレ」の進め方のポイント6つ!
トイトレをはじめられたのにうまく進まないといったママやパパの声はよく聞きます。進め方は、その子の興味にあわせるのが一番よいのですが、ここでは、上手な進め方の一例を紹介していきますね。
1.おむつを履いたままで過ごしトイレでできたら褒める
トイレでできたからといってすぐにパンツで過ごすのは早すぎます。
まずは、おむつのまま過ごしながらトイレでできたら「トイレでできたね」と事実をそのまま褒めましょう。それによって、自分はトイレでできるんだと自信がつき、やる気につながります。また、ご褒美シールなどを使って、がんばりが目に見えるもいいですね。
2.トイレを子どもが好きな空間にする
トイレに大好きなキャラクターや大切にしているぬいぐるみを飾ったり、トイレに行くのが楽しみになるような工夫をしてもいいですね。
「トイレがこわい」といってなかなか進まないといった声もよく聞くことの一つなので、トイレがゴチャゴチャするのがイヤだという方もいると思いますが限定された期間ですので割り切って、子どもと一緒に飾りつけたり、ちょっとやりすぎかなと思うくらい
子どもが自分の空間なんだと思えるような工夫をしてみるのもおすすめです。
3.「おしっこ」や「うんち」をトイレでする興味を持たせる
意外に思う方もいるかもしれませんが「おしっこ」や「うんち」がどこから出るのか知らない場合もあります。
また興味を持たせるためにママやパパ、兄弟がいれば一緒にトイレに連れいったり、絵本で楽しく進めるのもおすすめですよ。後述の「トイトレにおすすめの絵本7選」を参考にしてみてくださいね。
4.あたたかい季節の方がやりすいことも
夏などの暖かい季節は寒い季節よりも膀胱がしっかりと膨らみやすく、汗もかくのでトイレの間隔が長くなります。そのため、夏はトイトレがしやすい季節といわれています。
また、薄着なのでトイレでの衣服やパンツ、おむつの上げ下ろしもしやすいですし、万一、失敗しても洗濯ものも乾きやすいのでママやパパが世話をしやすい季節でもあるかもしれません。
ただ、これよりもやはり子どものタイミングを見る方が大切なので、一つの目安としてくださいね。
5.時にはペースを落としたりリセットしてもOK
トイトレが進まず悩むママやパパも多くいましが、子どもの発達は進んだと思ったら戻ることもあります。
そんな時には、一度、おむつに戻して子どもの気持ちを楽にしてあげましょう。「おむつでしていいよ」と伝えたうえで、トイレでできたらたくさんほめてあげたり、「夏になったらパンツにしてみようね」などと見通しをつくってあげるといいです。
特にママやパパが頑張りすぎている場合は、プレッシャーでストレスを感じることもありますので、子どもはもちろんママやパパも気持ちのリセットして、ゆったりと構えましょう。
6.無理な姿勢にならないよう補助便座と踏み台をセットで使用
トイレで「おしっこ」や「うんち」を上手にするためには姿勢も重要なポイントです。足がぶらぶらしていると姿勢が安定しないので、補助便座を使用する際には、必ず踏み台をあわせて使用するようにしましょう。
体格が小さく、どうしても姿勢が安定しない場合は、おまるを使用してもよいでしょう。
5歳を過ぎたらかかりつけ医に相談
子どもの発達には個人差がありますが、多くの子どもは5歳までにトイトレを終えます。
もしも、5歳を過ぎても終わらない場合は、検査をすることもありますので、まずは、かかりつけ医や病院の医師に相談をしてみてください。
4.「トイトレ」にあると便利なグッズ3アイテム
トイトレをはじめるときに色々揃えたけど結局使わなかったという声もよく聞きます。そうならないために、はじめからすべて揃えるのではなく、まずは最低限の便利なグッズを揃えて、子どもの様子を見ながら追加していきましょう。
ちなみに我が家ではここで紹介する3アイテムで最後まで問題なく済みました
1.小さなカラダでも大人用トイレに座れる「補助便座」
大人用のトイレにセットするだけで小さな子ども使うことができる便利なグッズで、はじめに必ず揃えたいグッズの一つ。便座のみのタイプからハンドル付き、踏み台付き、おまる兼用のものまでバリエーションも豊富です。
その分、何を選べばよいかも迷ってしまいますが、子どもはどんなタイプでもなれればできるようになりますし、はじめは必ずママやパパがサポートするので、次の3点がクリアできていればどんなものでもOKです。
- 便座のサイズにあっている
- 片づけやすい(子どもでもセットしやすい)
- お手入れしやすい
サイズについては一般的な便座ならおそらく大丈夫なはずですが、特殊な便座の場合にサイズがあわない場合があるので念のために確認してみましょう。
次に子どもでも片づけたりセットしやすいと、トイトレが進んだ時に一人でもで楽にできますし、トイトレグッズで残念になりがちな空間もすっきり保つことができます。
また、お手入れのしやすさも重要なポイントです。トイトレが進んでも補助便座におしっこが飛び散ることが割とあります。その時にササッと水で洗うことができると清潔に保ててお手入れも楽ちんなのでおすすめです。
参考までに我が家で使用している補助便座はコチラです。お手頃でカタチも色もシンプル、水洗いができるのが便利です。使わない時には、トイレタンクのレバー下に吸盤フックをつけかけているので、常にすっきり。娘一人でもセットや片づけができます。
2.正しい姿勢で排尿・排便するための「踏み台」
トイトレを進めるうえで大切なポイントともなる正しい姿勢のためにも踏み台は揃えましょう。
また、踏み台があれば一人でもトイレに座ることができるので、トイトレが進めばママやパパがいなくてもできるようになります。今では木製のステキな踏み台も販売されていたり、300円ショップでもかわいいカラーの踏み台が販売されているので好みのものを探すことができそうです。
ちなみに、我が家は、賃貸の狭いトイレだったので、常に踏み台をセットしておくと圧迫感があったので、折りたたみ式のステップを使用していましたが、一人の時でも問題なくできています。
3.子どものモチベーションアップに役立つ「ごほうびシール」
最近では100円ショップでも10枚まで貼れる台紙がついた、ごほうびシールがたくさん販売されています。我が家でもドラえもんにキティちゃん、プリンセスなどな何セットも購入しました。何よりも100円で購入できるのがありがたかった。(写真のものは2キャンドゥで購入した娘の一番のお気に入り/2019年に購入)
台紙をプリントアウトしてシールを貼るのもたくさんやりましたが、モチベーション維持のために、たまにキャラクターものを購入したりもしていました。ちょっと、飽きてきたかな、なんて時や忙しくてプリントする時間がないといった方におすすめです。
小さな子どもの大半が大好きといっても過言ではないアンパンマン。娘ももれなく好きで、このシールセットはトイトレはじめに購入して正解でした。台紙も6種類入っていて「次はどれにする?」と娘自ら選んでいたので、やる気もアップしていました。
女の子に人気のすみっコぐらし。手帳型で全ページカラーの台紙なのシールを集めを楽しめます。
これはママのほうが好きかな。私が好きで小さい頃からムーミングッズを使わせていたこともあり娘にも好評でした。こちらも台紙は一枚なので、余りはプリントした台紙に使えます。
プリンセスに憧れる女にぴったりのごほうびシールセット。ディズニーのプリンセスたちが6種類の台紙もモチベーション維持につながりそうです。
男の子にや乗り物が好きな子にはこちら。トミカの手帳型台紙のごほうびシールです。
プラレールバージョンもありました。
こちらも手帳タイプの台紙のものです。ミッキーとその仲間がとってもかわいいです。
5.「トイトレ」ごほうびシール台紙無料3サービス
シールはたくさんあるけど、手軽でたくさん貼れる台紙がほしいなと思うことがあります。そんなときに、とってもうれしい無料で台紙をダウンロードできるサービスを知りました。
そのシール台紙無料ダウンロードを提供してくれている3サービスをおすすめ順に紹介しますね。
ペネロペ
20枚のシールが貼れるかわいい台紙です。シンプルで市販のシールも使いやすく、いろいろ使ってみたなかでおすすめ度ナンバー1の台紙です。我が家では何枚もプリントしお世話になりました。
しまじろう
12か月分が1セットでダウンロードできる台紙です。使い方はそれぞれで工夫できそうですが、土日祝日も反映されたカレンダーになっているので、1日1回できればOKという感じでしょうか。トイトレを始めたばかりの頃に役立ちそうですね。
トレパンマン
男の子用2種類、女の子用2種類が提供されています。トレパンマンについているシールやアプリを使う事のできるできるシール台紙。動物が好きな娘がよろこびそうだと思い女の子用を2種類プリントしてみました。娘は何もいわずに使いましたが、シールの位置や見やすさという点で少々使いにくい印象を受けました(完全なる主観です)。
これ以外にも無料で配布しているサイトもありますので、探してみてくださいね。
6.「トイトレ」におすすめの絵本7選
トイレで「おしっこ」や「うんち」をすることに興味を持たせることや、楽しみながら進めるきかっけに絵本はおすすめです。トイトレの絵本はたくさん出版されていますが、ここではトイトレが楽しくなる7冊をご紹介しますね。
1.おむつのなか、みせてみせて!
知りたがりのねずみくんがおむつの中を「みせて!」といいながら、いろんな動物のウンチを知る仕掛け絵本。最後まで読むとトイレでうんちをすることに興味をもてそうなお話し。トイトレのはじめの一歩としておすすめ。
この絵本は娘も持っています。最後のねずみくんのセリフに「トイレでうんちする!」とはりきってトイレに行ったのを覚えています(笑)
2.トイレですっきり
ママの目線でかかれたお話しが人気の絵本シリーズ。こぐまのくうぴいが、そわそわとおしっこに行きたくなるところから、トイレで「おしっこ」と「うんち」をがんばって、さいごに手洗いまでするといったトイレの一連を知ることのできるお話しです。
3.ゆっくとすっく トイレでちっち
トイレはコワくない楽しいところだよと子どものモチベーションをあげてくれるお話。絵がとってもかわいくて、自分からトイレに行ってみようかなと思えるような楽しいトイレがが出てきます。トイレがコワいという子やトイトレをはじめたばかりの子におすすめ。
4.ぷくちゃんのすてきなぱんつ
ママが買ってくれたかわいいパンツは、やわらかくて軽くてとっても気持ちよくてぷくちゃんは大好きになりますが、何度もおもらししてしまい困ってしまいます。そんなぷくちゃんを「大丈夫」と見守るママの姿にトイトレはゆっくり焦らず構えることがうまく進めるコツだと教えてくれるお話です。トイトレのきっかけにパンツに興味を持たせるのもいいですね。そして、ママのモチベーションにもおすすめの一冊です。
5.おトイレさん
トイレをしたい子どもをこよなく愛するおトイレさんのお話。立派なひげを生やしたおトイレさんのキャラクターやイラストもとってもかわいくて、トイレがまだうまくできない子には、じっくり待って、歌って、踊って応援をするやさしいおトイレさん。トイトレが楽しくなりそうな一冊です。
6.じぶんでおしりふけるかな
おしりの拭き方を教えるのって意外と難しいものです。出会う動物たちが「おしりふけるかな」と聞いてくる絵本ならではの独特の世界観がとてもおもしろいです。ママやパパへのためにもなる新しいトイトレの絵本だと思います。トイトレが進んでいる子におすすめの一冊です。
7.おしっこちょっぴりもれたろう
トイレでできるようになってから、おしっこをちょっともらしてしまう男の子。子どもの悩みがちょっと軽くなるような、かわいくてユーモアあるお話です。トイトレがすでにはじまっていたり、トイトレ完了した子にもおすすめです。
さいごに
いかがでしたか?
トイトレをうまく進めためには、ママやパパがゆったりと構えて焦らないこと。そして、子どものペースで進めることです。
絵本やごほうびシールなどのアイテムの力もかりつつ、いつかは一人でトイレができるようになりますから、この時期を楽しむくらいの気持ちではじめてみてくださいね。