生まれたての赤ちゃん、「新生児」ってなんともいえないかわいさで、見てるだけで幸せになりますよね。
このかわいい「新生児」とはいつまでのことをいうのか知っていますか?
「新生児」とは、生まれた日を0日として、生後28日までの赤ちゃんのことをいいます。
これを聞いて「意外と短いな」と思いませんでしたか?
私は「えーーー、そんなに短いの!?なんだかサビシイ」とさえ思いましたよ。
そして、先輩ママが口を揃えていう「新生児の時期はあっという間に過ぎる」。
これは、本当だと私も実感しています!
多くの新米ママ&パパに、このあっという間に過ぎてしまう、かわいい時期の育児を逃さずにたっぷりと楽しんでほしいので、「新生児」について、この記事で紹介していきますね。
<この記事でわかること>
- 新生児の時期
- 新生児のカラダの特徴
- 見逃したくない期間限定の動き(原始反射)
- お出かけできるようになる時期
新生児ならではの赤ちゃんと時間を楽しんでくださいね♡
目次
1.生後「28日間」が新生児の時期
「新生児」とは、生まれた日を0日とカウントして28日までの赤ちゃんのことです。
その後、1歳までは「乳児」とよばれ、1歳以降は「幼児」とよばれるようになります。
「新生児」は、一日の大半(15~18時間)を寝て過ごしますが断続的に寝るのではなく、1回に3時間~5時間眠りますが、1~2時間で起きてしまう赤ちゃんもいます。
おしっこは、一日15~20回くらいで1回の量は少ないです。
うんちは、生まれた直後は黒褐色~緑色の胎便が排出され、3~5日で普通便になります。また、母乳かミルクかで異なってきます。
母乳の場合は水分が多くやわらかめで、つぶつぶの顆粒便といわれるうんちがでることもあります。一日4~8回と多く、黄色く甘酸っぱいにおいがします。ミルクの場合はやや硬めで一日1~2回と少なく、色は淡黄色~黄緑色です。
授乳は3時間おきにすることが多く、中には1時間おきという赤ちゃんもいます。
授乳のリズムができるまでは、飲んですぐに泣いたりぐずることが多くあり、母乳が足りないのではないかと心配になりますが、母乳の分泌だけでなく赤ちゃんが上手に飲めているか、排便や身体全体の状態をみてあげる必要があります。
私の娘も授乳しても、どんなことをしても泣き止まず、夜中に異常な泣き方をして心配したことがありました。結果として便秘が原因でした。これに気づくまで、頻繁に授乳をしていてしまっていて、余計に苦しかったようで、申し訳ない気持ちになったのを覚えています。
新生児の頃は、授乳でおなかいっぱい→寝る→おむつ替えの繰り返しで、多くのママが寝不足になります。
この時期は、パパに家事などをいつもより頑張ってもらって、赤ちゃんが寝たらママも横になって身体を休めるようにしましょう。
2.新生児のカラダはこんな感じ
生まれたばかりの赤ちゃんのカラダ。
「これって普通のことなの?」「これは大丈夫?」と、特に初産の場合は不安になることも多くありますよね。
ここでは「新生児」のカラダの特徴を紹介します。
知っておくことで、毎日のお世話にも役立ちますよ。
頭
頭蓋骨は、前頭骨・頭頂骨・後頭骨などいくつもの骨が組み合わさってできています。
大人はしっかりと結合していますが、赤ちゃんはママの産道を通りやすいように、いくつもの隙間があります。
この隙間は大きく成長する脳の変化のためにも必要なゆとりです。
特に、頭のてっぺん(おでこの上の延長上)にある「大泉門(だいせんもん)」とよばれるところは、大きく開いていて、やわらかいのが特徴です。この大泉門は1歳~1歳半頃には自然に閉じていきます。
目(視力)
新生児の視力は0.02~0.05程度といわれ、見えてはいますが、焦点をあわせる能力が不十分で、25~30cmくらいまで近づかないとよく見えません。
あやすときは、できるだけ顔を近づけるといいですね。
耳(聴力)
耳はお腹の中にいる7か月頃から聞こえているといわれ、聞きなれたママの声は、よくわかります。
また、ママも無意識のうちにやっている、高いトーンでゆっくり抑揚をつけた「マザリーズ」といわれる、やわらかな声かけが大好きで、よく反応してくれます。
大きい音が苦手で、大人には何でもない音でも、ビクッとしたり、驚いて泣いてしまうことも。できる限り、静かな環境で過ごせるようにしたいですね。
私の娘は、カーテンを閉める音が苦手で、そ~っと閉めても少しでも聞こえるとビクッと反応して泣いていました。
鼻(臭覚)
臭覚は発達していて、生まれてすぐにでも自分のママの母乳がかわるほどだそうです。
すごいですよね。ママとしてもなんだかうれしいですよね♡
口(味覚)
生まれながらに発達していて、甘みが大好き。苦味と酸っぱいものが苦手です。
腕・手
ママのお腹の中にいたときのように、ひじを曲げて、手は握りしめています。
握った手が顔の近くにあるので、赤ちゃんらしい姿でとってもかわいいです♡
おへそ
生まれてすぐはへその緒がまだ乾いておらずジュクジュクしていますが、1~2週間ほどで乾燥して自然に取れます。
乾いて取れるまでは、おむつの端があたらないようにやさしくケアをしましょう。
消毒などのおへそのケアは、産院で指導をされます。
おなか
腹筋がまだ発達していないので、ぽっこり丸いです。
赤ちゃんならではの体形でかわいいですよね。
脚・足
脚はママのお腹の中にいたときのように膝を曲げているのが自然な状態です。
足の裏はまだ土踏まずがないので全体的にぷくぷくしています。
おしり
日本人は10人中9人の赤ちゃんに「蒙古斑(もうこはん)」といわれる青いアザが見られます。
赤ちゃんによっては、手足などにも見られることがあります。これらの青アザは5~6年くらいで自然に消えていくといわれています。
私の娘も両腕の肩付近に青あざがあり、当時はとても心配していましたが、3歳になる前頃にはほとんど消えてなくなりました。
皮膚
生まれて2~3日から乾燥し皮膚がむけることを「新生児落屑(しんせいじらくせつ)」といいます。
正常な過程なので無理にむかず自然に様子をみます。
また、乾燥しやすいので、沐浴の後には、しっかりと保湿をしてあげましょう。
産毛
背中の産毛は「毳毛(ぜいもう)」とよばれ、お腹の中にいるうちにほとんど消えますが、中には背中や方に残っている場合があります。成長とともになくなるので心配はいらないそうです。
私の娘も背中と肩に産毛がたくさん残っていて「女の子なのにこのまま毛深かったらどうしよう」と、ずいぶん心配しましたが、3歳を過ぎた今では気にならないくらい薄くなりました。
体温
平熱は36.5~37.5度で大人よりも0.3~0.5度くらい高めです。
体温調整機能が未熟で外気の影響を受けやすいので、室温やかけ布団、服などの枚数で、快適に調整してあげましょう。
3.見逃がしたくない!今だけのかわいい「原始反射」
新生児には、赤ちゃんのころだけにみられる「原始反射」というものがあります。
生まれながらに備わり、自分の意思とは関係なく起きる反射的な反応で、その多くは、生後半年までに消えてなくなります。
今しかみることのできない反射なので、そのかわいい反射を見逃さないでくださいね。
ここでは代表的なものを紹介していきます。
早速、どんなものがあるのかみていきましょう。
両手をビクッと動かす「モロー反射」
大きな音や光など、刺激があたえられたときにビクッと両手を広げるよう動かし、その後に抱き着くような動きをします。
4か月~6か月ごろまでみられます。
とてもかわいいのですが、寝不足だった私は、寝かしつけのときにこのモロー反射がおきると「あ~」っと、がっくりしたのを覚えています・笑。今となってはいい笑い話のいい思い出です。
手足をギュッと握る「把握(はあく)反射」
手のひらを指などで触れるとギュッと握りしめる反射です。
4か月ごろまでみられます。
足の裏も同じように反射があり、こちらは立ちはじめる11か月ごろまでみられます。
小さな手でギュッと握ってくる、この反射とってもかわいいですよね。多くの方がキュンとさせられているのではないでしょうか。
私も出産直後に指をギュッとに握られて「かわいい~♡」と、思わず口に出さずにはいられませんでした。
おっぱいやミルクを吸う「吸啜(きゅうてつ)反射」
「吸啜反射」は唇にふれたものに反射的に吸いつき、それを吸い続けます。
この反射で、生まれてすぐに母乳やミルクを飲むことができます。
4~5か月くらいで消えます。ちょうど、離乳食が始まるころまでですね。
歩くような動きをする「歩行反射(または自動歩行)」
両脇を持ち上げて足の裏が床に軽く触れる程度で身体を前に傾けると、両足を交互に出してまるで歩くような動きをします。
生後2か月くらいで消えていきます。
足の指を広げる「バビンスキー反射」
足の裏を下から上になぞると足の指をパーっと広げます。
こちらは少し長く、2歳くらいまでみられます。
おしりをプリッと出すような「ギャラン反射」
背中の側面を撫でられると撫でられた側に向かって揺れます。
おしりをプリッと出すように見てとてもかわいい反射ですが、この反射を見るにはなぞり方にコツがいるようで、なかなかみれないことも。
また、両手をギュッと握ると口開けるのも「ギャラン反射」です。
生後4~6か月頃に消えていきます。
あまりにもかわいくて反射がなくなるのが、ちょっと寂しくも思えますが、原始反射が消える=必要がなくなる、つまりは順調に発育しているというよろこばしいこと。
今は、毎日見ているので、あたりまえにも思えてしまいますが、この時にしかみることのできない期間限定のものなで、動画に撮っておくのがおすすめです!
4.お出かけできるようになるのは1か月健診後から
赤ちゃんが生まれたら、いろいろお出かけしたい!と楽しみしていたママも多いのではないでしょうか。
一体、いつになったらお出かけできるようになるのでしょうか。
それはズバリ”1か月健診で外出OK”が出たらです。
(つまりは、生後1検診か月くらいからということになります)
1か月健診では、普段気になっていたことなどを、まとめて聞けるように用意しておきましょう。
ネットで調べて大丈夫だったからとか、こんなこと聞いても大丈夫なかとか、全く気にする必要はありません。すべて聞いて安心して育児ができるようにしましょう!
それまでは、まだ免疫力も低いためウイルスなどから守る必要があり、また体温調整機能も未熟なため、ちょっとした気温の変化や外出でも疲れたり、体調を崩してしまいます。1か月検診までは、おうちの中でゆったりと過ごすようにしましょう。
そして、ママも同じように産後は身体がとってもデリケートで体調の変化も大きいときでもあります。赤ちゃん同様にしっかりと休養するべき期間です。
また、外出OKが出ても、はじめは外気浴などからスタートし、次に家の周辺をベビーカーでお散歩することなど、あまり無理をせず少しずつ慣らしていきましょう。
ちなみに、ちょっと話はズレますが、この外出OKともに、大人と同じ湯舟に入ることもOKと言われることがほとんどです。
一般的にママも産後2週間は湯舟に浸かれず、産院によってはママの1か月健診が終わるまで入らないよう指導されることもあります。
(寒い時期に出産のママ、ツライですよね。私も寒い時期にシャワーだけで、どんなに湯舟が恋しかったことか・・・)
赤ちゃんと一緒にあたたかいお風呂、お出かけ同様に楽しみですよね♡
さいごに
「新生児」とよばれるのは生まれてからわずか28日間です。
長い人生の中でも著しい成長を遂げる時期。
そして、たくさん写真を撮ってしまう時期でもありますが、この時期だけの泣き声や表情、原始反応はやっぱり動画に撮るのがおすすめです!
今はあたりまでのことに思えても、きっと「あ~、こんな時期あった!」って、その貴重でかわいさにキュンキュンしちゃいますよ♡
その一方で、この時期は、寝不足のママにとっては体力的に辛い時期でもあります。
身体を休ませられるときは、短い時間でもしっかりと寝て、周りをたくさん頼りましょう。
そのうえで、この貴重な「新生児」のひと時を、見逃さないように毎日の育児を楽しんでくださいね。