「お箸は何歳から使かわせるのがいい?」「矯正箸から使わせるべき?」など、お箸デビューのタイミングや箸選びに悩んでいるママやパパは多いのではないでしょか?
特に、1歳を過ぎてくると矯正箸デビューをする子が出てきたりして、焦る気持ちが出てたりします。
私も、2人兄弟を持つママ友が上の子が矯正箸を早くから使わせて3歳には普通の箸が上手に持てるになったという成功体験を持っていました。当然、下の子にも1歳半くらいから使わせ始め、それを見聞きした周りのママ友も続々と矯正箸を使わせ始めていました。
その時は、「娘にもそろそろ使わせなきゃ」と正直、めちゃくちゃ焦りネットで検索しまくりました。でも、矯正箸は使わない方がいいということを耳にしていたこともあり、娘が通う保育園の先生にも相談しました。
しかし結論からいうと、焦らなくて大丈夫!むしろ手が未発達な状態で矯正箸デビューすることはやめたほうがいいです。まずは、じっくりと我が子の手の発達状態を見ながら、よいタイミングでお箸デビューをしましょう。
この記事では、
- お箸デビューの目安
- 矯正箸を使わない方がよい理由
- お箸の選び方
について、わかりやすく紹介していきます。
この記事を読んでいただければ、お箸デビューに焦る必要はないこと、そして我が子の手の発達にあわせたベストなタイミングで始めることができますよ。もちろん、矯正箸は使いません!ぜひ、参考にしてみてくださいね。
1.お箸デビューの目安は「スプーンの3点持ちができる」こと
周りのお友だちが矯正箸を使い始めると「うちも初めなきゃ!」と焦ってしまうこともありますが、早くお箸が持てるようになることよりも、子どもの手の発達にあわせて使い始めることの方が大切です。
では、具体的にどんな発達をしていればお箸ビューするタイミングなのでしょうか?
それは、ずばり「スプーンの3点持ちができる」ようになってからです。
3点持ちとは、スプーンの柄の部分を親指と人差し指で持ち、下から中指で支えるように軽く握る持ち方です。鉛筆を持つような持ち方から「ペングリップ」ともよばれます。このお箸を支える3本の指が未発達だと箸を支えることができず、うまく持つことができません。
もしも、まだスプーンを握るようにしか使えない様であれば、まだお箸デビューには早いといえます。まずは、この3点持ちがきちんとできるように練習をしましょう。
加えて、もう一つだけ大切なポイントがあります。それは、手首の回転力です。
このスプーンを3点持ちでき、上下に手首を回転させることができるかどうかです。手首の回転力とはスープをすくう時のような動作をイメージするとわかりやすいです。これがスムーズにできることです。
お箸デビューのタイミングを見極める手の発達2つ
- 親指・人差し指・中指の3本の指の力(3点持ちができる)
- 手首の回転力
これができてから、あと本人の意欲をみながら、お箸デビューをしてみましょう。(実は、これが一番重要だったりします!)
また、お箸を持つ前提として、離乳食の時に十分な掴み食べをして、その後、スプーンとフォークを正しく持って使えるステップを踏むことが、正しい箸の持ち方につながります。
年齢や周りのお友だちの様子に焦る必要は全くありません。子どものペースにあわせましょう。
「そういわれても年齢の目安が知りたい!」という方は、あくまでも参考までにですが、手指で細かな作業ができるようになる3歳代からタイミングをみていくのがいいでしょう。
ちなみに、娘の通う保育園では、3~4歳頃からお箸のテストに合格した子どもからお箸を使うことができます。娘はお箸検定はまだ受けたことがないので、まだスプーンとフォークを使って食べていています。年少の3歳児クラスでは、ほぼ全員といっていいほどスプーンとフォークです。
このように3歳では、ほとんどがまだお箸デビューしていというのが現実です。何歳だからと焦る必要もありません。早い子は早い、我が子は我が子の手の発達にあわせて、というのがベストなタイミングです!
2.矯正箸・しつけ箸を使わない方がいい理由3つ
最近では、お箸デビューといえば、矯正箸やしつけ箸から使わせるものと思っているママやパパも多くいます。矯正箸やしつけ箸は、お箸がバラバラにならないので手指が未発達の子どもでも使いやすいのが特徴です。
ですが、お箸デビューのタイミングでも話した3点持ちができなければ、普通のお箸は使えません。
リングに指を通したり、トングのように持って使えても3点持ちをして使えている訳ではありません。指をリングに引っ掛けて、それを持ち上げているだけなのです。
つまり、矯正箸やしつけ箸を使えていることが、イコールでお箸を使えていることにはなりません。むしろ、変なクセがついてしまうことがあり、いざ普通の箸に移行したときに、変な持ち方になったり、一から教えなおさなくていけないということもあります。
矯正箸をおすすめしない理由3つ
- 正しい持ち方は身につかない
- 変なクセがつくことがある
- 普通の箸への移行が大変
私の娘は自宅でも、メインはスプーンとフォークで、自ら「お箸でたべる!」といったときだけお箸を使っています。
もちろん、矯正箸を使ったことはなく、スプーンの3点持ちができていても、初めてお箸を持たせたときは全くうまく持てませんでした。それでも少しずつ、「もちかた教えて」と聞いてきたり、感覚を覚え、いろんなものを箸でも食べられるようになってきました。親は「おしえて」と言われたときにサポートしただけで、使えるようになってきたのは「お箸を使ってみたい!」という本人の意欲が一番大きいなと感じます。
3.お箸は子どもの手の大きさにあわせて選ぶ
一般的に使いやすい箸の長さは親指と人差し指を直角に開いた指先の延長線上の1.5倍、一咫半(ひとあたはん)と言われていますが、子どもの箸の選び方には向いていません。
子どもの箸を選ぶときは、手首から中指の指先までの長さの1.2倍、または3センチ長いもを選ぶのがおすすめです。
年齢別のおおよその目安
- 2~3歳:13〜15cm
- 4~5歳:16〜17cm
- 6歳~ :18cm〜
箸専門のお店では、1cm単位で展開しているところもあります。専門店が近くにない場合は、一般的によく売られている16cmサイズをまずは用意して、様子をみながら長さを変えていくとよいでしょう。
ちなみに、お箸デビュー後もなかなか上手く進まない場合は、短めのものび方が練習しやすくなります。
また、長さ以外にも
- 木製でつやのないもの
- 箸先が丸いものよりも角があるもの
- 三角、五角、六角などの多角箸
などの方が持ちやすく、つまみやすいですよ。
ちなみに、私の娘は少々手が大きいので以前は少し長めのもを使っていましたが、六角形の短めで箸先が滑りにくい加工のお箸に買い替えました。手に持つと短かったかな?と思ったのですが、実際に食事で使ってみると食べ物をつまみやすいようで、なかなか上手に使っています。ちなみに、その購入したお箸は大岸正商店 六角箸です。興味のある方はご覧ください。
さいごに
いかがでしたか?
3~5歳では、まだまだお箸をうまく使えないことの方が多いです。焦らずゆったりと構えて、子どもの手の発達と本人の意欲にあわせてお箸デビューをしてみてくださいね。